「RFID内蔵タイヤ」は、レーシング パフォーマンスを向上すべく、在庫管理やタイヤのスペックなどの情報を瞬時にレーシング チームに提供します。
Avery Dennison Corporation (NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は、ブリヂストン ジャパンが、同社のタイヤを使用するグランド ツーリング (GT) レーシング カー チームにAD Maxdura Tire Tagを採用したことを発表いたします。
チームはRFIDタグをタイヤに内蔵することで前例のないタイヤのスペックや走行履歴のようなデータを瞬時に理解でき、レースのパフォーマンスを向上させることに役立てます。ユニークな識別子を各タイヤに割り当てることができるため、専用リーダーを使うことによりタイヤの情報を自動的に読み取り、チームや主催者はどのタイヤが使用されているかを正確に識別することができます。この自動的に認識できる技術により、チームはリアルタイムの在庫管理及び物流を最適化でき、観客にとってレースをより興味深いものにすることができます。 各タイヤに固有の ID を提供することで、レース後の再利用とリサイクルのプロセスも改善され、イベントがより持続可能なものになります。
GT レース特有の要求は、タイヤの耐久性はもちろん、自動車部門全体に行き渡るRFID タグ付けの必要性です。モータースポーツの国際競技連盟であるFIAが、環境とコストの理由から、RFID タグを埋め込んだタイヤを使用するようチームに促している時期にタイヤ業界でもRFIDタグ付けの必要性が重要視されはじめました。また、Maxdura Tire TagがFIAでテストされ、Impinj M730 ICがモータースポーツイベントで使用することが承認されました。
RAIN アライアンスである FIA のパフォーマンス責任者である Nicolas Aubourg は、RFID 業界団体とは別に、その利点について次のように述べています。 環境、コスト、スポーツ、および技術的な理由から、各競技者は使用できるタイヤの本数は厳しく制限されています。 RFID テクノロジーのおかげで、競技で使用される各タイヤを迅速かつ確実に識別できるため、すべての競技者がルールを満たしていることが容易に確認できます。」
Maxdura Tire Tagは昨年発売され、市場で入手可能な最も高度な組み込み UHF RFID タグの 1 つです。2022年にブリヂストンが実施した一連の技術テストを経てGTレース向けに採用されました。 Avery DennisonとそのパートナーであるULSは、ブリヂストン ジャパンと協力し、Maxdura Tire Tagが厳しいレース条件下でも性能が発揮できることを証明することに成功しました。
Avery Dennison Smartrac のAutomotive Market Development Mangerである Lauri Hyytinen 氏は次のように説明しています。 毎年、世界で約 30 億個のタイヤが製造されています。 RFID タグは、タイヤの交換が必要な時期を簡単に特定できる安全性の機能として導入されています。 また、タイヤの取り付けエラーをなくし、リサイクルを容易にし、メーカー、卸売業者、サプライ チェーン全体にメリットをもたらします。」
株式会社ブリヂストン タイヤ開発部 モータースポーツ ディレクター 寺田浩二氏は次のように述べています。 徹底的な評価プロセスに基づいてAvery Dennisonを選択しましたが、より多くのピットクルーがデータにすばやくアクセスできるため、読み取り範囲が特に有利であることがわかりました。この適時性は、1 秒 1 秒が重要なレース環境で大きな違いを生む可能性があります」