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RFIDとデジタルIDテクノロジーに関する用語集

アクティブRFIDトランスポンダ

情報やデータの送受信に必要なエネルギーを供給する電池など、電気エネルギー源を内蔵するトランスポンダです。

 

アンテナ

トランスポンダがデータを送受信するための導電性素子です。低周波(135 kHz)および高周波数(13.56 MHz)のパッシブ型トランスポンダには、通常、コイル状のアンテナがあり、これがリーダーに設置されたコイル状のアンテナと対になって磁場を形成します。 UHF帯トランスポンダのアンテナには様々な形状があります。また、リーダーには電波を発信するためのアンテナが存在します。リーダーのアンテナから発信される電磁エネルギーは、トランスポンダによって『捕捉』され、、またマイクロチップに電力を供給し、それから、自身の信号を送り返します。

 

資産追跡

高価な資産やリターナブル輸送容器にRFIDトランスポンダを取り付けることで、人手をほとんど介すことなく、また迅速に位置情報を収集することができます。資産にタグを取り付けることで、企業は資産の利用率を高め、最終的な使用者を特定し、ルーティンメンテナンスを自動化し、紛失物を減らすことができます。

 

認証

物や人の身元を確認します。またRFIDやNFCの技術を利用して製品を認証することで、偽造品を減らすことができます。 

 

円偏波アンテナ

電波を円形に放射するUHFリーダーアンテナです。リーダーに対し、トランスポンダの向きが変化する状況で使用されます。 電波が円形に放射されるため、アンテナに当たりやすくなります。 

 

コールドチェーン

特定の医薬品や化学品、食品など、温度の影響を受けやすい商品を対象に温度管理が施されたサプライチェーンです。コールドチェーンの商品は、腐敗を防ぐため、所定の温度範囲を維持する必要があります。また温度の許容範囲は、実際に出荷される商品によって異なります。

 

デジタルID

アイテムのデジタル表現方法で、アイテムの固有コード(デジタル識別番号)だけでなく、物理的アイテムに関連するイベントや属性に至る完全なログを含めることができます。

 

ダイポールアンテナ

無線や電気通信では、ダイポールアンテナが最も広く使われています。 ダイポールアンテナは、一般的に2つの同じ導電性材料から構成されています。 RFIDトランスポンダでは、この2つがマイクロチップに接続されています。 

 

暗号化

スクランブルされたデータは、対象者のみが読み取れるよう、スクランブルを解除します。RFIDシステムでは、トランスポンダのマイクロチップに格納された情報の保護や、タグとリーダー間の通信の傍受を防ぐために暗号化が活用されます。

 

欧州電気通信標準化機構(ETSI)

欧州における電気通信規格の策定を目的とした独立非営利団体です。ETSIは、フランスのソフィア・アンティポリスを拠点とし、電気通信、放送、高度道路交通システム、医療用電子機器およびRFIDなどの関連分野を含む情報通信技術の標準化を推進する公的機関です。

 

エッチング

トランスポンダのアンテナを製造するために使用される技術の1つです。アルミニウムなどの金属を化学溶液でエッチングしてアンテナを作ります。

 

米国連邦通信委員会(FCC)

連邦通信委員会は、全米50州、コロンビア特別区、米国領土におけるラジオ、テレビ、有線、衛星、ケーブルによる州間および国際通信に関する規制委員会です。連邦通信委員会は、米国議会が監督する独立した米国政府機関であり、米国の通信法や規制の実施・施行を担当する連邦機関です。

 

固定リーダー

RFIDトランスポンダの固有ID番号やその他のコンテンツをITシステムで読み取ることができるように、壁や出入口、ゲート、テーブル、棚などの恒久的、つまり動かない構造物に取り付けられたRFIDインテロゲータです。

 

フリースペース

何も取り付けられていないRFIDタグの読み取り距離性能を表しています。

 

周波数

1秒間に繰り返す波形の数です。1 Hzは、1秒間に1つの波形が現れます。 1 kHzは、1秒間に1,000の波形が現れます。 RFIDタグは通常、低周波、高周波、超高周波を使用しています。それぞれの周波数には長所と短所があり、用途によって適する周波数が異なります。

 

高周波 (HF)

RFIDシステムにおいて、トランスポンダからリーダーにデータが送信する際に使用される電磁波の周波数を示しています。RFIDシステムの標準的な送信周波数は、低周波数(LF, 125-148.5 kHz)、高周数波(HF, 13.56 MHz)、超高周波(UHF, 400 MHz-1 GHz)です。区別する特徴として、個々の部品の製造コスト、データ伝送速度、有効範囲などが挙げられます。

 

誘導結合

誘導結合を利用したRFIDシステムでは、リーダーアンテナとトランスポンダアンテナそれぞれにコイルがあり、それらが一緒に磁場を形成します。トランスポンダは、磁場からエネルギーを発生させます。 マイクロチップはこのエネルギーを使って、トランスポンダにあるアンテナの電気的負荷を変化させます。これらの変化はリーダーアンテナによって捕捉され、トランスポンダ固有のシリアルナンバーを含むデータストリームに加工されます。

 

インレイ

アンテナに取り付けられ、基材に実装したRFIDマイクロチップです。インレイは基本的に未完成のRFIDラベルを指しています。通常はラベルコンバータにはんだ付けされ、スマートラベルとして加工されます。また、インレットと呼ばれることもあります。

 

IoT

IoTとは、電子機器、ソフトウェア、センサー、アクチュエーター、パッシブRFIDタグなどが組み込まれた、物理的デバイス、車両、建物等のアイテム、これらの物体がデータを収集、やりとりするネットワーク接続からなるネットワークです。

 

ISO 14443 a/b

10cm以下の距離で読み書きするRFIDトランスポンダの国際的な業界標準です。(短距離トランスポンダに適用)

 

ISO 15693

この規格は、最大読み取り距離が1から1.5メートルの長距離トランスポンダに適用されます。

 

ラベル

在庫追跡やサプライチェーンマネジメントに使用されるRFID技術のフォームファクタです。大手サプライヤーの場合、小売業者が複雑なサプライチェーンをリアルタイムで管理できるようにするために、RFIDチップとアンテナを含むラベルを製品に取り付けています。

 

直線偏波アンテナ

リーダーからの電波を単指向または極性で送信するアンテナです。これによって、読み取り距離は長くなり、また密度の高い素材への透過性が向上します。直線偏波のリーダーアンテナ向けに設計されたトランスポンダは、読み取り用のリーダーアンテナと方向が一致している必要があります。(円偏波アンテナもご参照ください)

 

低周波(LF)

RFIDシステムにおいて、トランスポンダからリーダーにデータを送信する際に使用される電磁波の周波数のことを指しています。RFIDシステムの標準的な送信周波数は、低周波数(LF, 125-148.5 kHz)、高周数波(HF, 13.56 MHz)、超高周波(UHF, 400 MHz-1 GHz)です。区別する特徴として、個々の部品の製造コスト、データ伝送速度、有効範囲が挙げられます。

 

メモリチップ

データ記憶装置として使用される集積回路を指します。

 

マイクロチップ

マイクロコントローラを含む集積回路、すなわちコントローラを構成するすべての部品を含む高度に統合されたコンピュータチップです。高度な暗号化機能や高度なデータ操作が可能なことから、マイクロチップはデータの安全性や整合性が求められる用途で多く使用されています。

 

ミドルウェア

RFIDリーダーとITシステムの間のサーバーに常駐するソフトウェアのことを指します。ミドルウェアは、データをフィルタリングし、必要な情報だけを企業のアプリケーションに送る用途で使用されます。ミドルウェアの中には、ネットワーク上のリーダー機器をリモートで制御および管理する機能を備えたミドルウェアもあります。

 

モバイルリーダー

RFIDトランスポンダの固有ID番号やその他のコンテンツをITシステムで読み取る、人、車両、機器に搭載可能なRFIDインテロゲータです。

 

近距離無線通信(NFC)

近距離無線通信は、短距離かつ高周波数の無線RFID通信技術です。 NFCは物理的な環境と仮想的な環境の結合を実現します。NFC技術は、主にISO 14443近接型規格に準拠しています(ISO 15693にも対応しています)。

NFCはスマートフォンなどのスマートNFCデバイスと、NFC対応の装置や決済端末、識別情報リーダーといった他のNFC受信デバイスとの間で無線通信を行います。

 

パッシブトランスポンダ

リーダーの電磁場から放出されるエネルギーを利用して、チップに電力を供給し、信号を伝達するトランスポンダです。このタイプのトランスポンダはバッテリーを必要としないため、通常メンテナンスが不要です。

 

ポータル

RFIDリーダー装置は、製造現場や倉庫のゲートで使用されます。またフォークリフトなどを使ってタグを付けた商品をポータルリーダーに通すことで、RFIDトランスポンダのデータを収集することができます。

 

精密なレーザーカッティング

RFIDトランスポンダのアンテナを製造するために使用される技術の1つです。このプロセスは、アルミニウムなどの金属からアンテナを切り出す際にレーザーを使用するため、アンテナのエッチングに必要な化学薬品を使用しません。また余ったアルミは回収されます。

 

無線周波数

RFIDシステムにおいて、トランスポンダからリーダーにデータを送信する際に使用される電磁波の周波数を指します。RFIDシステムの標準的な送信周波数は、低周波数(LF, 125-148.5 kHz)、高周数波(HF, 13.56 MHz)、超高周波(UHF, 400 MHz-1 GHz)です。また区別する特徴として、個々の部品の製造コスト、データ伝送速度、有効範囲が挙げられます。

 

リーダー

トランスポンダのチップ上のデータを無線で読み取り、また読み書きする機能を備えたデバイスを指します。 

 

読み取り精度

通常、タグの読み取りに成功した割合を意味します。現場にある1000枚のタグ中、985枚の読み取りに成功した場合の読み取り精度は、98.5%です。

 

リアルタイムロケータシステム (RTLS)

建物等の収容エリア内で、物や人の位置をリアルタイム、かつ自動的に特定および追跡するシステムです。無線式のRTLSタグは、物に取り付けたり、人が身につけることが多く、また大抵のRTLSでは、固定基準点がタグからの無線信号を受信し、三角測量で位置を特定します。リアルタイムロケータシステムの活用例として、組み立てラインを通過する自動車の追跡、倉庫内の商品パレットの位置確認、病院内の医療機器の位置確認などが挙げられます。

 

RFID (Radio Frequency Identification)

トランスポンダとリーダーの間で、電波を使ってデータを伝送する無線技術を指します。

 

RFIDプリンタ

RFIDトランスポンダを内蔵したラベルに印刷することで、トランスポンダ内のチップに情報をエンコードする装置です。

 

RFIDシステム

RFIDシステムは、トランスポンダとリーダーで構成されています。 トランスポンダは、リーダーの作動距離内に入ると、電波を介してデータをリーダーに送信します。

 

受信信号強度表示 (RSSI)

受信された無線信号の強さを示す測定値です。RFIDでは、リーダーアンテナに近いトランスポンダからの信号が強くなることから、トランスポンダの距離を正確に判断するためにRSSIが使用されます。

 

遮蔽

ファラデーケージ、金属シート、金属箔、金属バリアの原理を用いて、RFIDリーダーとトランスポンダ間の通信チャネルに電波ノイズが干渉することを防ぎます。

 

基材

最終製品(RFIDラベルなど)の一部を構成するプラスチックフィルムなどの支持素材を指します。

 

サプライチェーンマネジメント(SCM)

サプライチェーンマネジメントは、RFIDの代表的な応用分野であり、純価値の創造、競争力のあるインフラの構築、ワールドワイドな物流への活用、需要と供給の一致、パフォーマンスの測定などを目的としたサプライチェーン活動の設計、計画、実行、制御、モニタリングが含まれます。

 

タグ

カスタマイズされた筐体を持つパッシブトランスポンダを指す一般的な呼称です。ほとんどのRFIDタグは、少なくとも2つの部品から構成されています。 1つ目は、情報の保存や処理、RF(無線周波数)信号の変調や復調など、特殊な機能を持つIC(集積回路、マイクロチップ)です。 2つ目は、信号を送受信するためのアンテナです。

 

改ざん防止タグ

箱やパッケージ、コンテナが開けられたときに、リーダーと通信するRFIDトランスポンダです。

 

トラッキング

個々の物体や箱、パレット、コンテナが物流システムを移動する際にトラッキングするプロセスを指します。

 

トランスポンダ

トランスポンダとは、インレイ、ラベル、タグなどの形で提供されるデータキャリアで、支持基材上にマイクロチップとアンテナを接合したマイクロエレクトロニクス回路です。

 

超高周波(UHF)

RFIDシステムにおいて、トランスポンダからリーダーにデータを送信する際に使用される電磁波の周波数を指します。RFIDシステムの標準的な送信周波数は、低周波数(LF, 125-148.5 kHz)、高周数波(HF, 13.56 MHz)、超高周波(UHF, 400 MHz-1 GHz)です。また区別する特徴として、個々の部品の製造コスト、データ伝送速度、有効範囲が挙げられます。

 

ユニークな識別子

トランスポンダを一意に識別するため、マイクロチップに格納されているシリアルナンバーです。