Avery Dennison(NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は本日、同社のRFIDラベルが全米プラスチックリサイクル協会(Association of Plastic Recyclers)より「APR Design® for Recyclability(DfR)」の認証を取得したことを発表しました。これは業界初の快挙であり、北米におけるPETリサイクル工程に適合することを公式に示すものです。
本製品は、Avery Dennisonの独自技術であるCleanFlake™粘着テクノロジー(リサイクル工程においてPET素材から容易に分離可能な粘着処方)に加え、マテリアルサイエンスの知見、そしてRFIDの専門性を融合し開発されました。リサイクル工程においてPET素材からラベル部分がきれいに分離されることで、異物混入を抑制し、リサイクル効率を高めます。
この新しいRFIDラベルを導入することで、ブランド各社はPET容器のリサイクル適合性を確保することができます。世界の主要ブランド上位50社のうち48社が、リサイクルや廃棄物削減に関する目標を掲げており、本テクノロジーはそれらの達成に貢献するソリューションです。1
PETは、飲料ボトルや食品容器、化粧品、家庭用品など幅広い分野で使用されており、プラスチック廃棄物削減の観点からもそのリサイクル性の確保は極めて重要です。リサイクル対応のラベルや粘着剤を使用することにより、異物混入のリスクを大幅に減少させ、また資源回収率の向上やリサイクル工程全体の効率化が期待されます。
さらに本ラベルは、個々の製品に固有のIDを付与するRFID技術を取り入れているため、リサイクル工程の最適化とPET素材の利活用拡大にも寄与します。
Avery DennisonのMaterials GroupでGlobal R&D and SustainabilityのVice presidentを務めるPascale Wauteletは次のように述べています。
「RFIDは、現代のサプライチェーンを効率的かつ持続可能に運用する上で不可欠な技術です。APRの認定は、循環型パッケージの推進と持続可能な素材活用への世界的な移行における大きな一歩となります。消費財企業がより高いリサイクル目標を掲げるなか、Avery Dennisonは、イノベーションと効果的にリサイクル可能な製品の設計を通じて、廃棄物削減の実現に貢献します」
また、APRのPresident兼CEOであるSteve Alexanderは次のようにコメントしています。
「リサイクルインフラとの適合性を持つパッケージ設計は極めて重要です。リサイクル性を高めることで、ブランドは廃棄物の削減とサステナビリティ目標の達成に近づくと同時に、循環型経済への貢献が可能になります。革新とテクノロジーは、こうした取り組みを加速させる鍵であり、環境目標と業界基準の双方に適合するスマートパッケージングを実現します」
Avery Dennisonは、世界最大手のRFIDタグのサプライヤーとして、サプライチェーンの効率化、廃棄物削減、資源回収・選別精度の向上によるリサイクルの促進に貢献しています。今回認定された技術は、本年後半より広く提供を開始する予定であり、各ブランドのリサイクル目標達成を支援します。また同社は、グローバル市場におけるPETリサイクル認証の拡大に向け、第三者認証機関との連携も進めています。