革新的な UHF 帯 RFID※1 ソリューションの世界的なリーダー企業、Avery Dennison Corporation(所在地:アメリカカリフォルニア州グレンデール、CEO: Mitch Butier(ミッチ・ブティア)、以下 Avery Dennison)は、2020 年 4 月にβ版としてプレローンチしていた物理世界とデジタル世界を繋ぐ次世代のデジタルプラットフォーム「atma.io(アトマアイオー)」を 2021 年 3 月 17 日(水)に日本国内で本格ローンチしました。
フォーチュン誌が年に 1 回発表している、総収入に基づいたアメリカの上位 500 社のリスト『Fortune 500』に 40 年以上にわたって名を連ねる「Avery Dennison」。世界中の革新的な企業の一員として業界を牽引してきた企業がこれまでに蓄積してきた豊富な専門知識を活かして、デジタル ID を活用した新しい顧客体験を提供し、グローバル企業が持続可能性と透明性の目標を達成するためのエンドツーエンドプラットフォームを開発しました。
「atma.io」は、従来のサプライチェーンのあり方を再構築し、流通経路のさらなる透明性を確保するため、デジタル ID をクラウド上で管理しトレーサビリティを向上します。その製品が「いつ、どこで、誰によって作られたのか」を明らかにするために、原材料の調達から生産、そして消費またはリサイクルまで追跡可能になります。現在、「atma.io」は、グローバルブランドや小売業者による複数のスケールアップした実装に選ばれただけでなく、食品サプライチェーンのトレーサビリティにも導入され、米国では新型コロナウイルスワクチンバイアルのリアルタイム温度モニタリング用にも利用されています。既に世界で 100 億以上のアイテムを管理し、毎秒 50 個(毎日 4,320,000 個)以上の新しい製品がプラットフォームに追加されています。
また、簡単にシステム統合ができることを目的に設計された「atma.io」は柔軟性を兼ね備えており、UHF 帯 RFID や NFC※2、QR コードなど様々な非接触の IoT センサーに対応しています。ブランド/ユーザーはアプリ開発・提供の一般的なエコシステムを利用でき、アパレル、化粧品、医薬品、消費財、食品、物流業界など、あらゆるコネクテッドプロダクトのユースケース※3を実現することができます。
※1 UHF 帯 RFID とは、860~960MHz の周波数帯を利用した電波方式の RFID のことで、国内ではユニクロや無印がオペレーションの自動化のために採用。
※2 NFC とは、13.56MHz の周波数帯を使用した近距離無線通信技術で、多くのスマートフォンに搭載されている。
※3 ユースケースとは、利用者があるシステムを用いて特定の目的を達するまでの、双方の間のやり取りを明確に定義したもの。利用者は機器を操作する人間以外にも外部の他のシステムなどを想定する場合もある。
「atma.io」を用いたサプライチェーンの透明化が企業・消費者にもたらすメリット:
- 企業は、製品を生産してから販売するまでの全ての工程を消費者に可視化することができるため、リコマースやP2P(Peer to Peer)、D2C(Direct to Consumer)といった新しいビジネスモデルを開拓することができます。
- 消費者は、商品の生産地だけではなく、生鮮食品の賞味期限やリコール情報など商品に関わる詳細を把握することができるため、顧客エンゲージメントを向上させることができます。
ユーザーならびに Avery Dennison のコメント
アディダス ブランドサステナビリティ グローバルディレクター デビッド・クアスのコメント
世界的なスポーツウェアブランドのアディダスは、クラウドベースのプラットフォームを利用して、サーキュラリティ(循環性・再利用)を向上させるだけではなく、顧客と商品の間に、これまでになかった関係性を生み出すことに成功しています。製品を買い戻して、製品に第二の人生を与える能力を拡大するために、「atma.io」のコネクテッドプロダクトクラウドを Infinite Play プログラムに採用しました。今回のプログラムは、atma.io、そして Avery Dennison と一緒にコネクテッドプロダクトを通じてサステナブルな社会を実現するために踏み出した第一歩です。
Avery Dennison Smartrac 副社長兼ゼネラルマネージャー フランシスコ・メロのコメント
Avery Dennison は、アイテムレベルの可視化に関する明確なニーズと市場とのギャップに着目し、エンドツーエンドのコネクテッドプロダクトクラウドを開発するデジタルプラットフォームを立ち上げることに決めました。私たちは日常生活に溶け込んでいる「モノ」にデジタル ID を付与することで、よりシームレスに物理世界とデジタル世界を繋げることをミッションとして掲げています。
Avery Dennison Smartrac コネクテッド・プロダクツ担当 副社長兼 atma.io 共同創設者 マックス・ウィノグラードのコメント「atma.io」チームは、急速に進行するデジタルトランスフォーメーションに対応するため、コネクテッドプロダクトプラットフォームを開発しました。私たちのミッションは消費者を信頼で結び、より持続可能な社会を実現することです。私たちのプラットフォームは、誰もが「atma.io」の上に構築できるように設計されており、あらゆる業界、バリューチェーンのあらゆる段階において、コネクテッドプロダクトのあらゆるユースケースを可能にします。
Press Kit
Video: Why a connected world is a more sustainable world
Watch the creators of atma.io connected product cloud outline their vision for a more sustainable future.
Imagery: atma.io use cases and platform dashboard examples