How RFID changes the sake supply chain - Dassai taps into intelligent labeling technology

June 24, 2021

RFIDは日本酒の流通をどう変えるか? 〜サプライチェーンの革新を目前に控えた物流・流通におけるRFID活用〜

経済産業省は2017年に「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を発表しました。これは、労働力不足や食ロス削減といった社会的課題を解決するため、2025年までにコンビニ大手5社が全取扱商品にRFIDを付けることを目標としたものです。

RFIDはすでに世界中の多数の大手アパレル企業で活用されており、導入企業においては欠かせない技術となっています。しかし、アパレル以外の食品・消費財業界を見てみると、本格的な導入に踏み切ることを躊躇する企業が多く見られます。

一方で、日本を代表する銘柄である「獺祭」の蔵元である旭酒造は、RFIDテクノロジーを実装し、製造から販売に至るエンドツーエンドのサプライチェーンを可視化する、という経済産業省のプロジェクトの趣旨に賛同し、参加しました。

世界最大のUHF RFIDパートナーであり、優れたIoTソリューションを提供するAvery Dennison Smartracは、様々な業界とのパートナーシップを通じて培われた経験と最高水準の製品を駆使してこれを支援。酒蔵から酒販店までの行程をデジタル技術を使ってトラッキングすることで、「いつ」「どこに」「何が」といったモノ流れをリアルタイムで可視化するソリューションの実現を支援しました。

RFIDは業務の省力化を目指すものだと認識されることが多いが、メーカーだけではなく、販売者や消費者など全体最適を実現する仕組みとして訴求していく必要があると感じている。— みずほリサーチ&テクノロジーズ 阿部 一郎 上席主任コンサルタント

このプロジェクト全体を受託したみずほリサーチ&テクノロジーズの阿部 一郎上席主任コンサルタントは「Avery Dennison Smartracは、世界的に活躍しているトップ企業であり、ソリューションに安心感があった」とコメントしています。また「一般的に、RFIDは業務の省力化を目指すものだと認識されることが多いが、メーカーだけではなく、販売者や消費者など全体最適を実現する仕組みとして訴求していく必要があると感じている」とも語っています。

How RFID changes the sake supply chain - Dassai taps into intelligent labeling technology

RFIDラベルが取り付けられた獺祭のボトル

酒蔵の追加投資や作業工数を最小化するため、既存のボトルラベラーを使用したまま、ボトルにRFIDを統合することが重要な要件となった本プロジェクト。一見簡単に聞こえるこの条件ですが、実現には幅広い技術に知見のあるAvery Dennison Smartracのソリューションと独自の技術と生産管理手法を用いた製品が不可欠でした。

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