SAP Analytics Cloudをatma.ioに統合することで、個品単位のデータの高度化と製品の消費期限管理の自動化を実現
Avery Dennison Corporation (NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は、SAPと提携し、OEM契約を締結したことを発表します。
この提携により、Avery Dennisonは同社が提供するコネクテッドプロダクトクラウドのatma.ioにSAP Business Technology PlatformのSAP Analytics Cloudを統合し、小売企業の廃棄物削減を支援します。
またSAP® technologiesを活用する企業は、atma.ioを通して、製造から流通、棚卸しに至るまで、製品を個品単位でトラッキングし、同時にトラッキングデータからインサイトを得ることができます。また、サプライチェーンにおける個品単位のデータを取得することは、製品の消費期限管理の自動化にも繋がります。
これらの効率化を実現するのは、Avery DennisonのRFIDで個別にタグ付けされた製品とatma.ioからSAP Analytics Cloudダッシュボードにリアルタイムに送信される個品単位のデータです。これにより、小売業者は正確かつタイムリーなサプライチェーンの分析を行い、店舗における商品の消費期限や、食品の賞味期限の管理を自動化できるようになります。また食料品店においては、サプライチェーンを深く分析し、製品の滞留時間を測定することで、倉庫や配送センターにおける商品の移動速度を早め、商品を店頭でより長い期間陳列することができるようになります。
この新しい提携は、小売事業のオムニチャネルに貢献し、クリック&コレクト、BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)や宅配サービスを行う小売業者を支援します。また製品リコールといった緊急事態における迅速かつ正確で限定的な対応にも役立ちます。
FDA(アメリカ食品医薬品局)が最近開催した電子商取引に関する「New Era of Smarter Food Safety Summit」において、オムニチャネルで購入する食品は、店舗で購入する食品と同等の高い基準を満たすことが求められていると強調されました。また2022年11月7日には、2025年までに遵守することが要求される食品トレーサビリティに関するFSMA(食品安全強化法)の第204条の発表が予定されています。この規則案ではすべてのサプライチェーン関係各社が、この法律の対象となる製品の製品ID、関連する日付、ロット番号を24時間以内に電子的に回答することが義務付けられます。
Avery Dennison SmartracでコネクテッドプロダクトのVice presidentを務めるMax Winogradは次のように述べています。「サプライチェーンを正確かつリアルタイムで管理することの重要さが増しています。今回SAPと提携し、企業のサプライチェーン管理を支援できることを嬉しく思います。また食品ロスは、人、地球、利益に影響を与える世界的な問題です。デジタルIDテクノロジーとatma.ioが、当社の既存の小売業のお客様には既に採用され、顕著な成果を上げています。SAPと協力して、より多くのお客様がこれらのメリットを享受できるようになることを期待しています」
SAPのRVP SAP BTP Monetization, Partner Ecosystem SuccessであるMike Wellsは、次のように述べています。「この提携は、SAP Analytics Cloudを使用する企業に、製品の消費期限における管理と自動化に必要なターンキーソリューションを提供します。RFIDとatma.ioによる個品単位のトラッキングを、私達のエコシステムに導入することで、シンプルさ、スピード、効率、正確さ、セキュリティ、レポート機能の向上を顧客に提供することができるようになります。またAvery Dennisonと協力して、食品ロスという大きな問題を解決することを楽しみにしています」