Avery Dennison Corporation (NYSE:AVY、 所在地:オハイオ州メンター、 エイブリィ・デニソン、 以下 Avery Dennison)は、衣料品への縫付けが可能なカスタムメイドの織りネーム統合型RFID製品を専門とするテクノロジー企業、TexTrace AG(以下、TexTrace)を買収したことを発表しました。
TexTrace社は、スイスの繊維産業向けOEM企業大手であるJakob Müller Holdingの子会社です。この買収により、TexTraceの知的財産権および従業員はAvery Dennisonに所属することになります。なお拠点はこれまでと同様スイスのフリックに置かれます。
TexTraceが開発した革新的な技術は、衣料品にRFIDを縫い付けることが可能です。RFIDを内蔵したブランドラベルは、商品のブランディング、盗難防止、在庫管理、消費者とのインタラクション、セルフチェックアウトといった利便性を高めるオールインワンソリューションを実現します。将来的には、リコマースやリサイクルによる循環型のビジネスの実現に向けて、これまでに実現できなかったサプライヤーや素材に関する情報を見えるようにすることで、衣料品のカーボンフットプリントなどに関するインサイトを得られるようになります。
「今回の買収はAvery Dennisonにとって素晴らしいことです。当社のデジタルIDポートフォリオを拡大し、アパレル業界に向けて統合的なRFIDソリューションを提供するものです。TexTraceが開発した革新的な織りネーム統合型のRFID製品は、アパレル・小売業界における従来のRFID活用に大きな付加価値を与え、またデジタルIDが衣料品のライフサイクルとともに生きる、よりサステナブルでインテリジェントな未来への機会を創出します」と、Avery Dennison Smartracでvice president and general managerを務めるFrancisco Meloは述べています。
Jakob Müller Holding AGの共同経営者であり、TexTrace AGの前CEOであるStephan Bühler氏は以下のように述べています。「このステップは、TexTraceの未来にとって大きなチャンスであり、画期的な決断です。私たちは、このスタートアップ企業が10年の歴史の中で達成してきたことを誇りに思っており、また次のステップに進むことを心から嬉しく思っています。適切なタイミングで、適切なパートナーに巡り会えたと考えています」