新型コロナウイルス時代のビジネスを支える透明性
サステナビリティと透明性-特に新型コロナウイルスの時代においては、もはやバズワードではありません。 実際に、新型コロナウイルスの感染拡大はブランドにとって、リサイクルに前向きな世代を、小売業に透明性を求める消費者へと「根本的に改革」させる機会となっています。 詳しくは、The Future Laboratoryへの寄稿文をお読みください。
2021年3月17日
Francisco Melo, Vice President and General Manager, Avery Dennison Smartrac
今日はAvery Dennisonの歴史の中でも重要な節目となります。当社は初めて「クラウド生まれの」デジタルベンチャーを立ち上げました。atma.io™はAvery Dennisonが、供給元から消費者までの製品に関する真のエンドツーエンドによるサプライチェーンの未来をどのように見ているかという再イメージ化を表現したものであり、新しい体験と収益モデルを提供します。 さらに私たちは、世界の貴重な資源の無駄づかいを最小限に抑える役割を担い、サステナブルな未来へ貢献したいと考えています。
では、この高尚な野心をどのように実現していけば良いのでしょうか? 簡単に言えば、atma.ioは、世界中のあらゆる物理的なアイテムに対して、固有のデジタルIDを作成、割り当て、管理するためのオープンプラットフォームです。 これは、消費者が製品の原産地から信頼性まですべてをチェックできるということです。 たとえば、アパレル個品の取り扱いおよび内容に関する説明の詳細や、傷みやすい製品の有効期限とリコール情報を入手し、それぞれの製品に関するやりとりの特定の状況に基づき、固有のカスタマーエクスペリエンスを享受することができます。 これは、自身が享受する製品に関する選択について、より情報に基づき行いたいという消費者にとって役立ちます。 さらに、顧客や投資家、規制当局に対して透明性を示し、製品の使用や再利用に基づく新たな収益モデルを確立したいと考えているブランドにとっては、同様に強力な味方となります。例: D2C Eコマース。
atma.ioは、立ち上げ時点ですでに100億個以上の固有の個品を管理しており、毎秒50個以上の新しい個品をコネクテッドプロダクトプラットフォームに追加します。 adidasを最初のお客様としてお迎えできたことを嬉しく思います。 このスポーツウェアの大手企業は、自社が毎年生産する12億の製品すべてにデジタルIDを付与するプロセスを行っています。 これは、自社のInfinite Playの取り組みにより、消費者から製品を買い戻し、それを再販して製品に第2の人生を与えるということを意味します。 実際、立ち上げ時にatma..ioを使用しているのはadidasだけではなく、世界には他にもいくつかのアパレル企業があり、ビジネスを改善するための利用方法を検討しています。
しかし、atma.ioの用途はアパレルにとどまらず、食品サプライチェーンのトレーサビリティにも導入され、新型コロナウイルス用ワクチンのバイアルの温度をリアルタイムでモニタリングする際にも使用されています。 実際、atma.ioはほぼすべての業種、企業規模に対応しています。
なぜ今までできなかったのでしょうか? サプライチェーンは複雑で、特に、技術が異なり、互いに互換性がなかったのです。 私たちが「デジタルトリガー」と呼んでいる、UHF RFID、NFCまたはQRコードもその1つですが、固有の製品情報を提供するラベルやタグは、通常、複数のシステムで管理を行っています。atma.ioはそれらをすべて合わせて、すべての個品レベルのイベントや製品データが1つのエンドツーエンドプラットフォームにつながるようにします。
このプラットフォームは現在、消費者の関与度、オペレーションの卓越性、ブランド保護、循環性などのビジネスの目的を達成する多くのモジュールが搭載されています。 しかし、重要なことは、Avery Dennisonが固有な状況やユースケースすべてに対して答えを持っているわけではないことを認識しておくことです。そのため、このプラットフォームは、顧客、サードパーティの開発者、パートナー、さらには競合他社にも開かれており、新しい「アプリストア」を通じてatma.io内に独自のモジュールを構築することができます。 これにより、想像しうるすべてのコネクテッドプロダクトのユースケースを引き出すことができ、開発者やパートナーは、atma.ioのエンドツーエンドのプラットフォームの上に構築して、成長への新たなチャネルを開くことができます。
最後に、「atma」という名前の由来について説明します。 サンスクリット語で「魂」を意味するこの言葉は、固有のデジタルIDが、原材料から完成品、そしてその先まで、製品のライフサイクルを通じて一貫性を保つ魂となるという私たちのビジョンと一致しています。 このビデオを見ることで、製作者の説明を聞くことができます。
私たちの技術によって、どのように貴社のサプライチェーンを再構築することができるのか、当社の専門家にご相談ください。
サステナビリティと透明性-特に新型コロナウイルスの時代においては、もはやバズワードではありません。 実際に、新型コロナウイルスの感染拡大はブランドにとって、リサイクルに前向きな世代を、小売業に透明性を求める消費者へと「根本的に改革」させる機会となっています。 詳しくは、The Future Laboratoryへの寄稿文をお読みください。
マテリアルサイエンスのグローバル企業であるAvery Dennisonによると、ビジネスリーダーの65%が、新型コロナウイルス流行後にはサステナビリティが「さらに大きな」優先事項になると考えています。そこで当社は、「サプライチェーンの透明性の新時代を想定した」ショートフィルム「A Portrait of a Supply Chain(サプライチェーンの肖像)」を制作しました。」
マテリアルサイエンスと製造における世界的リーダーAvery Dennisonは、『The New Transparency(新しい透明性)』というトレンドレポートを発表しました。 このレポートでは、企業がサプライチェーンや環境フットプリントをこれまで以上にコントロールできるようにすると同時に、消費者には可視性、安全性、理解の向上を提供できる強力なツールとして、透明性の重要性を強調しています。