Touchless Retail Experiences – The New Normal

RFIDの導入により、さらなる効率化の道を歩み始めたBastille Parfums

Bastille Parfumsは、サステナビリティとナチュラルフレグランスで知られるブランドです。同社は伝統的なフレグランス業界における古い慣習を打ち破りたいという想いから設立されました。こうした価値観を反映し、Bastille Parfumsはフレグランス業界で透明性と顧客エンゲージメントにおいて最前線に立っています。

Bastille Parfumsは、Avery Dennisonとのパートナーシップを通じてRFIDとコネクテッドプロダクトプラットフォームであるatma.ioを活用し、サプライチェーンの可視性とトレーサビリティを向上させ、また、優れた消費者体験を実現しています。

Bastille Parfumsは、在庫データ精度の改善だけでなく、詳細な製品情報を求める消費者のニーズに向き合うことで、業務の効率化を推進したいと考えていました。同社ではこれを実現するため、主要製品2つにAvery Dennisonの提供するRFIDとQRコードを導入しました。これにより、生産管理や在庫管理が改善され、原材料の調達から消費者が購入するまでの透明性とトレーサビリティが向上しました。

サプライチェーンの可視性を強化する

2023年より、Bastille Parfumsは、Avery DennisonのRFIDをParadis NuitとPleine Luneに採用しました。Vaux-le-PénilのSocos ServicesにあるBastille Parfumsの生産現場で、固有のQRコード付きのRFIDラベルがそれぞれの商品に取り付けられます。消費者は、商品に取り付けられたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、原材料やボトル詰めの日付、香りの価値、フレグランスの構成、サステナビリティについての詳細など、商品に関するあらゆる情報にアクセスすることができます。

「透明性の実現とお客様からの信頼は、当社のブランドの基盤です」と、BastilleのCEOであるSophie Maisantは述べています。「Avery Dennisonの技術を活用することで、当社は、原材料の完全な情報開示と、お客様の購買体験の向上を実現しました。RFIDとQRコードを活用することは、Bastilleのサプライチェーンにおける透明性と相互交流をさらに高める大きな一歩であり、この体験は商品ごとに異なるユニークなものです」

 

RFID技術を活用することで、Bastilleはサプライチェーン全体を通じた製品のトレーサビリティを実現しています。これにより、在庫管理の改善、偽造品のリスク減少、そして業務の効率化を実現しました。また、atma.ioを併用することで、商品をリアルタイムで追跡することが可能になり、正確な在庫レベルの確保、生産から消費者までに発生するオペレーションを合理化することができます。この可視性は、廃棄物の削減と資源利用の最適化により、サステナビリティの取り組みの基盤にもなります。

Bastille ParfumsとAvery Dennisonのパートナーシップは、化粧品業界におけるイノベーションと顧客エンゲージメントを推進するコラボレーションの力を象徴しています。

このコラボレーションについてMaisantはこのように付け加えています。「RFIDとQRコードによって、Bastilleのお客様は、1回スキャンするだけで、購入された商品に関する調達や原材料、製造秘話やブランドのインサイトといった情報に簡単にアクセスできます。これは非常に素晴らしいことです」

おすすめの関連記事

BeautyTech.jp:商品読み取り自動認識技術「RFID」×化粧品業界の潜在力と未来

美容業界のイノベーションを発信するメディア「BeautyTech.jp」で、Managing Directorを務める加藤順也のインタビューが掲載されました。インタビューでは、IoTの原点となったRFIDがどのようにして化粧品業界に貢献できるのか、L'OrealのGrab-and-Go型のポップアップストアやブラジルのコスメブランドBoticarioのゴーストストックの発見や在庫精度の向上を例にとって解説します。URLからインタビュー全文をぜひご一読下さい。

日本経済新聞(CBインサイツ):メタバースで誘客、ロボが調理 米外食大手の成長戦略

米外食大手のChipotle Mexican GrillにおけるRFIDの活用事例が日本経済新聞(CBインサイツ)で紹介されました。同社では、新たな成長に向けた顧客獲得や業務効率化のために外部企業のテクノロジーを導入しており、Avery Dennisonは食品ロス&トレーサビリティー(生産履歴の追跡)分野にRFIDソリューションを提供しています。RFIDの導入により、在庫システムの追跡機能を強化し、在庫の管理にかかる時間や回転期間、ミスの減少。さらに、賞味期限の可視性とアカウンタビリティー(説明責任)が高まり、食品ロスを削減できるとしています。

フィジカルとデジタルの融合で、ビジネスを変え、顧客体験を変える

フィジカルとデジタルを融合させるデジタルプラットフォームの重要性が増しています。ヤマト運輸執行役員の中林紀彦氏と、Avery Dennison Smartracの加藤順也が、両社がデジタルプラットフォームによって、どのようにビジネスを変え、顧客体験を変えようとしているのかを語ります。ぜひご一読下さい。